夜の静けさが街を包み込む頃、ルナは古い鞄を抱えて屋根の上に登る。
空を見上げると、今夜もひとつ、小さな星が尾を引いて落ちてきた。
「今日の星も、綺麗な青色をしているね」
ルナは手に持った小さなガラス瓶の蓋を開け、そっと夜空へとかざした。カチャリと心地よい音が響き、落ちてきた星の欠片が瓶の中に収まる。
これが、彼女の『星拾い』の仕事だった。
集められた星屑たちは、明日の朝には街の灯りとなり、人々の暮らしをほんの少しだけ明るく照らすのだ。