甘いミルクティーの魔法
「ねえ、アリス。今日の紅茶は少し甘めに淹れておいたよ」
湯気の立つカップを差し出しながら、彼は柔らかく微笑んだ。
白雪 アリス は受け取ったカップから漂う甘い香りに、ふっと心を解きほぐされる。
ほんのり温かいカップを両手で包み込みながら、一口口に含む。
「……美味しい」
「よかった。君が嬉しそうな顔をしてくれるのが、一番の魔法なんだ」
そう言って私の頭を優しく撫でる彼の手のひらは、ミルクティーよりもずっと温かかった。